日本の柚子風味が際立つオリーブオイルが銀賞を受賞
日本の特産物である柚子を使用した「YUZUオリーブオイル」が、ロンドンの権威あるオリーブオイル品評会「LIOOC 2025」に参加し、銀賞を受賞しました。この栄誉を持つオリーブオイルを製造しているのは、群馬県館林市に本社を置く株式会社ジャングルデリバリー。
LIOOCとは?
「London International Olive Oil Competition(LIOOC)」は、世界各国から集まる高品質なエクストラバージンオリーブオイルの切磋琢磨を目的としたコンペティションです。2025年大会には、33カ国から約1,000点ものオリーブオイルが集まりました。ここで評価されるのは、単に味や香りだけでなく、パッケージデザインや健康効果まで含まれた多面的な観点から。そんな中、日本から唯一の受賞となったこのオリーブオイルの特徴についてご紹介します。
YUZUオリーブオイルの魅力
「YUZUオリーブオイル」は、群馬県で栽培された有機オリーブと栃木県市貝町産の香り高い柚子を組み合わせして作られています。このオリーブオイルは、他国の多くがレモンやバジル、トリュフなどの風味を使っているのに対し、日本特有の柚子を採用することで、独自の風味を生み出しています。ロンドンのフォートナム&メイソンなど、やはり人気を誇る柚子を材料とした商品に触発され、オリーブオイルとしての柚子風味を模索した結果が見事に成功を収めました。
インフューズドオリーブオイルとは
インフューズドオリーブオイル部門では、オリーブオイルにはフレッシュな香りや豊かな風味を付け加えることが重視されています。このため、本部門は特に多様な素材を用いたオリーブオイルに大きな注目が集まります。受賞対象となるオリーブオイルは、天然成分の使用が求められ、オリーブ本来の風味と追加された風味成分とのバランスが重要視されます。
受賞の背景と今後の計画
株式会社ジャングルデリバリーの代表、三田英彦氏は、この受賞を非常に光栄に思っています。オリーブオイルの開発には3年の年月がかかり、地域の素材を活かすことに情熱を注いでいました。この受賞は、今後さらなる挑戦への励みとなるでしょう。さらに、限定版の「受賞記念エディション YUZUオリーブオイル」を2025年内に発売予定とのこと。
会社はオリーブによる持続可能な農業を追求しており、オリーブの果実から葉、搾り粕まで、様々な用途を生かした製品作りを行っています。
結び
日本の柚子の香りが引き立つ「YUZUオリーブオイル」が銀賞を受賞したことは、日本の誇るべき食文化の新たな一歩を示しています。オリーブオイルの新しい可能性と日本らしい風味に注目してみてはいかがでしょうか。日々の食生活でこの特別なオリーブオイルを楽しむ日も近いかもしれません。